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グラフィック・ノベル「オバ」一日限りの作品発表・原画展

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グラフィック・ノベル「オバ」一日限りの作品発表・原画展

【本日・3月19日限りの原画展】 母を手伝い、水汲みへ出かけた12歳の少女・オバ。ようやく辿り着いた川は枯れていた。歩き疲れ、ひと休みしていた彼女の足元から水が湧き出した。彼女を包み込んだ水の世界、そこは光り輝く、美しい場所だった…。レバノン人アーテイスト・ミシェル A.カナアンによる、ことばのない、繊細な鉛筆画の物語をご堪能ください。
ひとりの想いがプロジェクトへ…「ミシェルの未来が明るいものになりますように」
  ミシェル・カナアンが美術専攻の留学生として来日してはや7年。ついにこの3月末に母国レバノンへの帰国が決まりました。当初彼女は日本でグラフィックデザインを学んだのち、レバノンの大学で美術の教授になることを夢見ていました。しかし、この新型コロナのパンデミックのなか、2020年8月、首都ベイルートで大爆発が起き、中東のパリと呼ばれていたレバノンはすっかり経済状態が逼迫し、多くのひとが職を失い困窮し、すべてが変わり果ててしまいました。国内の大学でもまともに授業ができない状態に陥り、教壇にたつというミシェルの夢は絶たれました。大きな不安に苛まれ憔悴しきったミシェルは、大好きな絵を描く意欲も失ってしまいました。
 半年ほど前のある日、彼女は数年前に描いたという作品をそっと私(発起人)にみせてくれました。それは鉛筆だけで描かれた150枚ものグラフィックノベル『Oba』の原画でした。ミシェルの作品は愛情に溢れ、モノトーンの世界に色彩が溢れ、そこに吹く風や温度すら感じるのです。こんな美しく丁寧に描かれた作品、しまいこんではもったいない!と、出版を考えましたが費用も時間もたりません。久しぶりに再会した友人がプロデュースをかって出てくれ、チーム「ミシェルプロジェクト」を結成、その後次々と共感してくださる素晴らしい方々にめぐり逢い、あれよあれよという間にこの展覧会を開催する運びとなりました。『Oba』のミュージックビデオも制作していただき、上映する予定です。
 ミシェルが、この展覧会で少しでも自信と勇気を取り戻し、帰国してからの未来を前向きにとらえられるようにと、私たちは日々準備を進めています。1日限りの展覧会です。どうか留学生からひとりのアーティストとなったミシェルの作品をご覧いただき、ミシェルのこれからの未来が明るくなるように、そして続編の制作が叶い、水汲みの少女Obaが学校に通う姿がみられるように、ご一緒におせっかいをやいていただけたらと願っています。思い付く限りの感染対策を講じて皆さまのお越しをお待ちしております
2022年2月吉日
シェルプロジェクト
協力:
SPECIAL THANKS! 協力Yoshiko Imamoto (Bookhouse cafe) /映像制作Satoshi
Yamamoto (Telecomstaff.Inc) /協力Yuki Tagawa (Telecomstaff.Inc)/通訳Keiko
Maeda, Hiroko Nagatomo/作品提供Michelle A.Kanaan...And YOU!!
イベント概要:
日時:2022年3月19日(土)10:00-19:00
会場:神保町・ブックハウスカフェ
MAIL:michelleproject03192022@gmail.com
入場無料・販売用作品がございます。
当日のお支払いは、現金のみとなっております。
ご不便をおかけいたしますが、どうぞご容赦ください。